Accord社は、2020年にサンフランシスコで設立されたスタートアップ企業です。同社は、B2B営業チームやカスタマーサクセスチーム向けに、プロジェクト推進時に関係者との調整やコミュニケーションを行うためのワークスペースソリューションを提供しています。
タイムリーな話題として、2023年1月にY Combinatorなどからシリーズ A 資金調達で 1,000 万ドルを調達したことを発表しました。
そんな同社は、インタラクティブデモソリューションNavatticで作成したインタラクティブデモを案件創出エンジンとして活用しています。
Accord社が実現したかったこと
Accord社は、彼らの製品を利用しているお客様がどのように Accord を利用しているかを紹介するPlayBookギャラリーの構築を考えていました。
PlayBookとは日本ではあまり馴染みがないですが、元々はアメリカンフットボール用語で、フォーメーション別に相手の動きに応じた対抗策が書かれた作戦集のことを指します。
ビジネスシーンでは「ベストプラクティス集(テンプレート集)」という表現がしっくりきます。
もう少し解像度を高めた言い方をすると、日本のBtoB企業のWEBサイトにある「顧客事例」と比べると、PlayBookは「プロダクト用いた運用/設定事例」に特化しています。また、「マニュアル」が初心者向けだとすると、PlayBookは熟練者向けといえます。
Accord社は、このPlayBookギャラリーの構築にあたり、下記2点にフォーカスしました。
①できるだけ簡単に迅速にPlayBookギャラリーを作りたい。
②一方、エンドユーザーは専用ソフトウェアのインストールをすることなく気軽にアクセスしてもらいたい。
インタラクティブデモで作成されたAccordのPlayBookギャラリー
Accord社は、Navatticで作成したインタラクティブデモでPlayBookギャラリーを構築しました。
上記の様に、同社のPlayBookギャラリーのトップページには、導入企業のPlayBookがカードの様に並べられ(画像左)、選択するとインタラクティブデモで実際のツールの設定と運用を疑似体験できます。(画像右)。
最終的に、操作して気に入ったPlayBookは、テンプレートとしてダウンロードし、自社のAccord製品にインストールして利用することができます。
実際に、エンドユーザーにインタラクティブデモで作ったPlayBookギャラリーは評判が良いようで、同社のウェブサイト全体のどのページよりも離脱率が低く、サイト全体のコンバージョン率が36%増加したようです。
まとめ
・既存のお客様に自社製品の活用を促すためのPlayBook(プロダクト用いた運用/設定事例)の構築
・インタラクティブデモを利用しているので、自社の本番環境に影響を与えず、且つインストールやログインせずに気軽に体験することができる
・気に入ったPlayBookはテンプレートを入手して実際に利用することができる
・効果として、ウェブサイト全体のどのページよりも離脱率が低く、サイト全体のコンバージョン率が36%増加
<参考
・Navattic社 活用事例(https://www.navattic.com/customers/accord)
・Accord社 PlayBookギャラリー(https://inaccord.com/playbook-gallery)